学習が苦手な小学生に必要なのは”安心感”【INTJ】父が見つけた関わり方
「どうして何度やってもできないんだろう?」
「伝えているのに、響いていない気がする……」
子どもの学習に悩む場面に、あなたは立ち会ったことがあるでしょうか。
私自身、小学2年生の子どもの勉強をサポートする中で、“学ばせる”という意図が空回りしていたことに気づかされました。
この記事は、そんな日々の気づきを通して、「学ぶとは何か」「関わるとはどういうことか」を問い直した記録です。
もし今、あなたが子育てや教育に関わっていて、思うように進まない現実に疲れているなら、
ひとつの「安心感のヒント」になるかもしれません。
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もくじ
- 子どもの学習が進まない理由とは?
- 押しつけが子どもの思考を止める
- 子どもは自分で選んだときに輝く
- INTJの父が見つけた関わり方の試行錯誤
- 安心を育むためのアクションプラン
- まとめ:子どもにとっての“安心”とは、大人の関わり方の質
- 読者への問いかけ
子どもの学習が進まない理由とは?
うちの子は、国語の文章問題になると手が止まります。
内容を読み取れないわけではない。けれど、文章の意味を考える前に、体が固まってしまうように見えるのです。
たとえば、「登場人物の気持ちを答えましょう」という問題で、
答えがまったく書かれていなかったり、本文の一語をそのまま写していたり。
「読めない」のではなく、「考える余白」が生まれないまま、ページを閉じてしまっている感覚でした。
塾ではも「宿題が終わっていなかったです」「テスト」と指摘されることが増えてきて、
私は「なぜ同じことを繰り返すんだろう」と思い始めていました。
けれど、それは“理解力”や“根気”の問題ではなく、
もしかしたら、「安心して考える」ための土台が不足していたのではないか。
つまり、安心感の欠如が、思考のスタートラインを奪っていたのかもしれません。
押しつけが子どもの思考を止める
子どもが「できない」とき、大人はつい「ちゃんと考えて」「ここ見てごらん」と言いたくなります。
しかしその声かけ自体が、子どもの頭の中を“閉じて”しまっていることがあるのです。
「やらされている」という感覚。
それは、私たちが仕事で理不尽なタスクを押し付けられたときに感じる、
“なんで今これをやらないといけないの?”という戸惑いと似ています。
自己肯定感が育っていない子にとって、それは「どうせできないし」と思考停止の引き金になり、記憶にも残らず、行動の改善にもつながりません。
私たちがすべきなのは、「なぜわからないのか」を一緒に考えること。
正しさではなく、“納得”を共有するプロセスです。
子どもは自分で選んだときに輝く
読書、ピアノ、ダンス──。
自分で「これやってみたい!」と選んだときの集中力には目を見張るものがあります。
誰かに評価されるためではなく、
「やってみたい」「これが好き」という純粋な気持ちに従って取り組んでいるとき、
子どもは本当に生き生きとしています。
そして、不思議なことに「できた!」という感覚がひとつ増えると、
「じゃあ、次もやってみようかな」とチャレンジのサイクルが生まれていく。
だからこそ、私たち大人にできることは、
その“きっかけ”となる選択肢を提示すること。
そして「これいいね」「やってみたんだ、すごいね」と、取り組み自体を認めてあげること。
「生き生きしてるな」と感じる瞬間に注目することが、成長の起点になります。
INTJの父が見つけた関わり方の試行錯誤
私はINTJというMBTIタイプです。。
傾向として「分析」、また「物事を構造的」に捉えます。
「なぜそうなるのか」「どうすれば改善できるか」を考えるのが好きな反面、
“感情”という非論理的なものを置き去りにしがちです。
そんな私にとって、子どもとの関わりはまさに「矛盾の連続」でした。
・やり方を教えても子どもは動かない
・ステップを分解しても、本人がそもそも“やる気がない”と届かない
・効率を考えて提案しても、感情が置き去りだとスイッチが入らない
この試行錯誤の中で気づいたのは、成長は直線ではなく“螺旋”だということ。
一見、同じところをグルグル回っているようで、ちゃんと“少しずつ”進んでいる。
完璧な支援などないんです。
迷いながら向き合っている姿勢そのものが、子どもにとっての「信頼」なのだと思います。
安心を育むためのアクションプラン
では、どんな行動が「安心できる学び」につながるのか?
私たちが日常の中でできることを、以下にまとめました。
アクション | 内容 |
📚 興味ベースの読書環境 | 本棚に本人が選べる本を並べる。「読んでみようか」ではなく「これ読んでみたい?」と促す/td> |
🧠 特性に合わせたステップ | 言語理解が苦手:「音読しながら一緒に考える」手法は柔軟に |
🏎️ 安心できる空気づくり | 間違えても怒らない。「そう思ったんだね」「次はどうしようか?」と未来に視点を向ける |
🎨 自分で“選ぶ”機会を増やす/td> | ワークや活動も「どっちにする?」と選択を委ねる。小さな主体性がやる気を引き出す |
まとめ:子どもにとっての“安心”とは、大人の関わり方の質
子どもが学習につまずいているとき、
「もっと頑張らなきゃ」と本人にプレッシャーをかけたくなるものです。
けれど本当に必要なのは、
「間違えても大丈夫」と伝わる“空気”なのかもしれません。
安心感こそが、集中力と挑戦のエネルギー源。
そのことを、日々の小さな対話から私は学ばされています。
読者への問いかけ
・あなたは、子どもの“困りごと”にどう関わっていますか?
・それは「安心を届ける」関わり方になっていますか?