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鬼滅の刃 炭治郎と義勇のMBTIタイプを考察【ENFJとINTJの視点から深掘り】

ALL MBTI 自己理解

「鬼滅の刃」の世界には、心を揺さぶるキャラクターたちが数多く登場します。
その言動や信念には、私たち自身の内面や思考パターンを照らし返すような気づきが隠されています。

本記事では、MBTIというタイプ論をヒントに、キャラクターの内面を深掘りし、自分自身の理解や他者理解を深めるきっかけとして捉えました。
あくまで「個人の解釈」であり、原作や公式設定とは異なる部分も含まれますが、物語から学びを得ようとする一つの視点として、楽しんでいただけたら幸いです。

もくじ

1:MBTIとは?キャラクター分析に使う理由

MBTIは特性論ではない

MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、性格の「良し悪し」や「強弱」を測るものではなく、「情報の受け取り方」や「意思決定の傾向」といった認知スタイルを8つの心理機能で表すモデルです。
そのため、ENFJやINTJなどのタイプに優劣はなく、どのタイプも本質的に等しく価値があります。

本記事でもこの前提を大切にし、キャラクターをMBTIの視点から深掘りしていきますが、特定のタイプを賞賛したり、逆に否定したりする意図はありません
あくまで「そのキャラらしさ」や「物語の奥行き」をより立体的に見るためのひとつの視点として扱います。

キャラクター分析にMBTIを用いる価値とは

なぜMBTIでアニメキャラを読み解くのか。
理由は、物語や登場人物を「理解し、深め、対話する」きっかけになるからです。

たとえば、表面的には正反対に見えるキャラ同士でも、MBTIで認知の違いを知れば、なぜ反発するのか、なぜ惹かれ合うのかといった構造が見えてきます
また、「自分と似ている」「まったく違う」といった感覚も、認知スタイルからの理解につながります。

読者自身の自己理解にもつながり、「だからこのキャラが気になるんだ」といった感情の理由を知るきっかけにもなります。

本記事の前提と視点(共感・学び・創造的考察)

本記事では、MBTIをあくまで「仮説的モデル」として活用し、
以下の3つの視点を大切にしています。
・共感:どのタイプにもその人なりの「背景」や「大切にしている価値」がある
・学び:キャラ理解を通じて、MBTIの理論や認知スタイルを深く知る
・創造的考察:型に当てはめるのではなく、物語との接点から自分なりに意味づけを行う

なお、キャラのMBTIタイプは公式設定ではなく、筆者自身の視点からの仮説に基づくものです。
映画やアニメを観て感じた印象や行動傾向から、認知パターンを探ることを目的としています。

2:炭治郎に見るENFJの特徴とは

『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎は、そのまっすぐで思いやりのある性格で多くの読者・視聴者の心を動かしてきました。
彼のあり方をMBTIタイプで読み解くと、ENFJ(主人公型)の特性が随所に見られると、わたしは考えています。
ここでは、炭治郎の言動や在り方からENFJらしさを探りつつ、エニアグラムや他視点も交えて理解を深めていきます。

鬼への慈しみと共感(外向的感情Feの表れ)

炭治郎のもっとも象徴的な特徴の一つが、「敵である鬼に対してすら慈しみと敬意を持って接する姿勢」です。
これはMBTIでいうところの「外向的感情(Fe)」の典型とも言えます。

たとえば、鬼を倒す直前に
「君もつらかったんだね」
「せめて来世では幸せに」
と声をかける場面。
そこには勝ち負けや善悪を超えた「相手の心への共鳴」があり、Feを主機能に持つENFJ特有の“相手軸で感情を調律する”姿勢が現れているように見えます

Feタイプの感情表現傾向

特徴 ENFJ炭治郎の表れ
感情表現 周囲や相手の状態に合わせた配慮と言葉
共感性 敵であっても心の痛みを理解しようとする
人間関係 常に相手を尊重した対話姿勢

仲間を支える言葉と行動から見るENFJらしさ

ENFJタイプは「グループの和」を重視し、仲間に対して惜しみないサポートを提供することに長けています。
炭治郎もまた、常に仲間たちの心を支える存在として描かれています

たとえば、
善逸の弱さを否定せず、伊之助の粗暴さを受け止めつつ導く炭治郎の態度は、ENFJが持つ“育成と導き”の資質に通じます。
単に優しいだけではなく、相手の変化や成長を信じ、言葉と行動の両面から寄り添おうとするのです。

こうした姿は、いわば「感情のリーダー」としてのENFJ像にぴったりと重なります

内面の軸(NiやFe)としての強さと迷い

ENFJの補助機能には「内向的直観(Ni)」があります。
これは“未来に向けたビジョン”を直感的に描く力
炭治郎もまた「鬼を倒し、禰豆子を人間に戻す」という明確な目標を持ち続け、その実現に向けて一貫した行動をとっています。

ただし、その過程で何度も葛藤し、迷い、涙する姿も印象的です。
この「心の揺れ」は、Fe(他者への配慮)とNi(自らのビジョン)との間での板挟みにも見えます

ENFJというタイプは、強いリーダー性と同時に「他者の期待と自己の信念」の狭間で苦しみやすい傾向を持っています。
炭治郎の姿はその繊細な心理構造を映し出しているように感じられます。

補足:エニアグラムで見る炭治郎(タイプ2w3または1)

エニアグラム的に見ると、炭治郎は「タイプ2(助ける人)」の資質が強く感じられます。
・他者への深い思いやりと献身(タイプ2)
・行動力・達成意欲・努力家な面(ウィング3)
・誠実さ・義理堅さ・正義感(タイプ1の可能性)

彼の「誰かのために動く姿勢」「正しさを大切にする生き方」から、MBTIとエニアグラムの両面から整合的な理解が得られるのではないでしょうか。

3:義勇に見るINTJの内的世界

冨岡義勇は、鬼殺隊の柱の一人として冷静沈着に任務をこなしつつも、どこか「他者と距離を置いている」印象を受けるキャラクターです。
その内面には「自己の理想と現実のギャップを一人で抱える」ような静かな葛藤があり、MBTIでいうところのINTJとしての特性が浮かび上がります。

感情よりも理念で動く(内向的直観Ni+外向的思考Te)

INTJの主機能である内向的直観(Ni)は、「物事の核心を一人で深く掘り下げる力」を意味します。
義勇の言動はまさにこのNiの特性をよく表しています。

彼は物語序盤で、鬼となった禰豆子を庇う炭治郎を前に、一見すると冷たい態度を取ります。
しかし、その根底には、「鬼でも人間性を残している者がいる」という事実に対する直観的な理解と、それを論理的に通そうとする姿勢が見えます。

このとき義勇が重視しているのは、「情」よりも「理念:人間を襲わない」。
つまり、場の空気や他者の感情よりも、「これは筋が通るか?」という内的な整合性を重んじているように見えます。

言葉少なさと距離感は防衛?それとも構造的な認知?

義勇の特徴といえば、「無口で誤解されやすいこと」
これはINTJ特有の“発信の内向性”に由来します。

INTJは多くのことを頭の中で処理してから言語化しようとするため、反応が遅かったり、説明不足に見られがちです。
しかし本人にとっては、「伝えたいことは明確だが、すべてを言葉にする必要はない」という合理性があります。

また、必要以上に他人に干渉しないこともINTJの傾向の一つであり、「親しみやすさ」よりも「構造の安定性」や「使命の遂行」を優先します。
義勇が周囲と距離をとっているのは、「冷たさ」ではなく「余計なノイズを避けるため」でもと考えます。

炭治郎(ENFJ)と義勇(INTJ)の対比表

項目 炭治郎(ENFJ) 義勇(INTJ)
主機能 外向的感情(Fe):他者に共感し支える 内向的直観(Ni):理想を内省的に追求
補助機能 内向的直観(Ni):信念を持って動く 外向的思考(Te):合理性で判断する
言葉のスタイル 感情に寄り添った言葉かけ 最小限で要点を突く
人との関わり方 積極的に支える、近づく 距離をとる、必要最低限の交流
目的への動機 人のために(共感) 意義のために(戦略)

INTJにとって「信じること」とは何か?

義勇の姿勢には、「一度信じたことを貫く」強い意志が感じられます。
それはNi(内向的直観)からくる一貫性であり、Te(外向的思考)によって外に表現されます。

禰豆子の存在を認めたこと、鬼に対する冷静な対応、そして最終的に「己の在り方」を見つめ直し、炭治郎たちと共に戦う姿は、INTJが「構造と理想」の再定義をしていく過程そのものです。

INTJにとって「信じること」とは、「感情的な熱ではなく、深く理解した結果、構造として受け入れられること」
義勇はそのあり方を静かに体現しているキャラクターなのです。

4:他視点からのMBTIタイプ説と比較

MBTIによるキャラクター分析は、その自由度ゆえにさまざまな解釈が可能です。
ここでは、炭治郎や義勇について「ENFJ・INTJ」以外のタイプとして解釈する説も紹介し、違いを考察していきます。
どのタイプもそれぞれに「あり得る視点」を内包しており、それらを比較することで、MBTIを「多面的な理解のツール」として活用できる可能性が見えてきます。

ENFJ・INFJ・ISFJとする炭治郎のタイプ説

炭治郎はENFJと捉えることができますが、INFJやISFJとする解釈も見られます
それぞれの視点を簡単に整理してみましょう。

ENFJ(外向的感情Fe+内向的直観Ni)

・他者に寄り添い、言葉と行動で仲間を鼓舞する
・理念や信念に基づいて動く
・共感を力に変える姿勢

INFJ(内向的直観Ni+外向的感情Fe)

・ENFJに比べてより静かな印象、内面で世界を深く捉える
・感情よりも「ビジョン」に導かれる傾向
・炭治郎の「強い使命感」と「内に秘めた意志」はINFJ的とも取れる

ISFJ(内向的感覚Si+外向的感情Fe)

過去の記憶や体験を大切にし、習慣や秩序を重んじる
「家族を大切にする」「恩を忘れない」姿勢はISFJ的とも解釈可能

▶︎つまり、同じ言動でも「どの機能が支配的か」によって、解釈が異なります。
 ENFJ説は「外に向けた共感行動」を重視する場合にしっくり来る一方で、INFJ説は「内面の直観や信念の深さ」に注目した場合に選ばれる傾向があります。

義勇をISTJとする解釈との比較

義勇については、INTJではなく「ISTJ(内向的感覚Si+外向的思考Te)」と分析する声もあります。

ISTJ的視点
・規律を守り、命令に忠実に動く
・経験や実績を重視し、冷静に判断する
・保守的で控えめな性格傾向

確かに義勇は、鬼殺隊の掟を守る姿勢や淡々とした立ち居振る舞いなど、ISTJ的な特徴を見せる場面もあります。
しかし、彼の深層にある「自分だけが生き残った罪悪感」や、「掟よりも内なる理念を優先する決断」には、INTJ的な“理想と構造の内省”が色濃く表れているとも言えます

INTJは、決して現実主義者ではなく「現実の中に理想を築くタイプ」
義勇の「一見冷たく見えるが、実は思慮深く理念に忠実」という姿は、そのままINTJのNi+Te的な特徴を表していると捉えることもできます。

タイプ解釈の広がりと受け取り方

MBTIは診断ツールではなく、「理解のレンズ」として用いることで真価を発揮します。
キャラクターをタイプに当てはめることは、「分類」ではなく「理解を深めるプロセス」なのです。

そのため、たとえ炭治郎をINFJと捉える人がいても、義勇をISTJと解釈する人がいても、それぞれが「何を見て、どう感じたか」という視点の違いにすぎません。

重要なのは、「どのタイプか」ではなく、「その解釈から何を学べるか」。

MBTIを通してキャラクターに深みを感じたり、自分自身の感情や思考の傾向に気づいたりすること。それが、フィクションとMBTIを掛け合わせる最大の意義なのかもしれません。

5:猗窩座の執着とESFJ的側面の考察(深堀り)

猗窩座(あかざ)は『鬼滅の刃』の中でも非常に印象的な敵キャラクターであり、その内面にある「強さへの執着」「感情の爆発」「過去の傷」などは、MBTI的に見ると外向的感情(Fe)をベースにしたESFJタイプの“歪んだ表れ”として読み解くことができます。
ここでは、猗窩座の行動原理と深層心理をESFJ的視点で紐解いていきます。

「強さ」に対する恐怖と執着の根底

猗窩座は、戦闘中も執拗に「強さ」を語り続けます。
強者を敬い、弱者を軽視するその言葉の裏には、強くあらねば愛する人を守れないという「過去の喪失体験」からくる恐怖が潜んでいるように感じられます

ESFJタイプは本来、他者との調和やつながりを大切にし、「人との関係の中で自分の存在意義を見出す」傾向があります。
猗窩座の場合、その傾向が極端にゆがみ、「弱い者を守れなかった自分」という否定的記憶と、「強さこそが唯一の価値」という歪んだ信念につながっていったと解釈できます。

彼が強さに執着し、鬼となってもなお「鍛錬」「強者との戦い」にこだわる背景には、Fe(外向的感情)によって「他者からどう見られるか」「どれだけ役に立てるか」が自己価値の軸になっていた可能性があると考えました。

過去の痛みと価値観の歪み

猗窩座の過去には、父親との別れや、大切な人々を守れなかった経験がありました。
人を想い、人に尽くしたいという根本的な価値観を持ちながらも、その思いが叶わなかったことで、自己否定が極限まで蓄積されていったのです。

本来のESFJが持つ「人を守りたい」「支えたい」という性質が、トラウマと結びつき、「力こそが他者を守る唯一の手段である」という偏った価値観へと変容しました。

彼の怒りや攻撃性は、実は「守れなかった自分への怒り」の裏返しだったとも読めるのです。
これはMBTIの理論でいう「シャドー(無意識に抑圧された機能)」が暴走した状態とも考えられます。

劣等機能やシャドー理論からの読み解き

MBTIでは、タイプにおける「劣等機能」や「シャドー機能」が暴走したとき、人はバランスを崩し、過剰な行動や価値観の歪みが表面化するとされています。

ESFJの劣等機能はTi(内向的思考)であり、理性的な分析や一歩引いた視点での内省が苦手な傾向があります。
猗窩座が「なぜ自分が強さに執着しているのか」「過去の痛みをどう受け止めるべきか」といった問いに向き合えないまま暴力に走っている様子は、まさにこの劣等機能の未統合の影響と捉えることができます

さらに、ESFJにとってのシャドー側(INTP的性質)=論理性、客観視、自我の探求といった領域がまったく活用されないことで、Feによる「他者評価による自我の形成」だけが肥大化し、自己の存在価値を「他者からの承認(強さ)」に完全に依存してしまったのです。

このように見ると、猗窩座の「鬼化」は、MBTIでいう“極端に未熟なESFJ”のシャドー暴走としての象徴とも読み解けるのではと、わたしは考えます。

このような形でキャラクターの内面にMBTIを照らすことで、単なる悪役に見える猗窩座の中に、「かつて人を守りたかった普通の青年の姿」が浮かび上がってきます。回想シーンはまさに、本来の姿が見受けられるとても重要なキーだと感じます。

6:MBTIでキャラを語ることの意義

MBTIは「性格診断」ではなく、「認知スタイル(ものの見方・判断の仕方)」を理解するためのツールです。
フィクションのキャラクターをMBTIで語ることには、「現実世界に生きる自分たち自身」を深く理解するヒントが含まれています
ここでは、その意義を3つの観点から整理していきます。

フィクションを通して自己理解を深める

私たちは、物語のキャラクターに感情移入したり、反発を覚えたりする中で、自分自身の価値観や認知の癖に気づくことがあります。

たとえば、
炭治郎の共感力に強く惹かれる人は、Fe(外向的感情)を自分の中にも持っている可能性があります。
逆に、義勇のような「信念を貫く沈黙の人」に共鳴するなら、内的な判断基準(Fi)や内向的直観(Ni)に親しみがあるのかもしれません。

フィクションは現実よりも誇張されている分、「自分の内面のどこに反応しているか」を明確に映し出してくれます。

MBTIを「診断」ではなく「理解のレンズ」にする

「あなたはこのタイプです」と決めつけるのではなく、「こういう傾向の人がいたとしたら、どう感じ、どう考えるのか?」と他者の視点を体験する手段としてMBTIを使うことで、共感力や想像力が育まれます。

とくに、
MBTIは優劣をつけるものではなく、「どの認知機能を主に使っているか」という個性の違いを表現するモデルです。
ENFJが優れているわけでも、INTJが正しいわけでもありません。


それぞれの世界の捉え方があるからこそ、物語は立体的になり、人間関係は多様になります。

MBTIを使う際は、「カテゴライズ」ではなく「レンズ(視点の切り替え)」として活用することで、人間理解がより豊かになります。

共感から始まる物語的思考のすすめ

本記事で紹介したように、MBTIタイプでキャラクターを捉える試みは、単なる分析にとどまらず「物語をどう味わうか」「キャラクターの奥行きをどう受け止めるか」という読み方に変化をもたらします。

また、「自分ならどう感じるか」「このキャラのように行動できるか」といった自己内省にもつながっていきます

特に、自分と真逆のタイプのキャラクターを理解しようとすることは、自分の視点の偏りや盲点に気づく手助けにもなります

MBTIと物語思考をかけ合わせることで、自己理解も他者理解も深まり、「人間の複雑さ」を味わえるようになります。

まとめ:タイプ論は優劣ではなく“光と影”を見つめるレンズ

ENFJ炭治郎、INTJ義勇という視点の可能性

本記事では、MBTIという認知スタイルのフレームを使いながら、『鬼滅の刃』の登場人物たちを読み解いてきました。

炭治郎は、外向的感情(Fe)と内向的直観(Ni)を持つENFJと見立てられるキャラクター。
優しさや共感力、言葉の力で人の心を動かし、仲間を導く姿勢が印象的でした。

一方、義勇は内向的直観(Ni)と外向的思考(Te)を軸にしたINTJと読み解くことができる存在。
多くを語らずとも、自身の信念に従って静かに行動を起こす姿に、戦略的な深さと独自性を感じさせます。

また、猗窩座というキャラクターを通して、「劣等機能」や「シャドー」の暴走がどのように現れるのか、MBTIの深層的な読み方も紹介しました。

タイプに優劣はないという理解

MBTIの目的は、「人を分類すること」ではなく、「人の違いを理解し、尊重すること」にあります。

ENFJだから優れている、INTJだから冷たい、という表面的な解釈ではなく、それぞれの認知の在り方に目を向けることで、物語や人間関係への理解が格段に深まります。

フィクションだからこそ、タイプの違いがくっきりと描かれ、それを通して「自分がどこに共感し、どこに抵抗を感じるのか」という内省のきっかけにもなります。

読者自身の気づきに繋がる視点の提供

もし、あなたが炭治郎のような共感力を理想としながらも疲弊しているのだとしたら、Feの使いすぎによるストレス状態かもしれません。

また、義勇のように人との距離感に迷いながらも、信念を手放せない自分がいるなら、それはINTJのFi(内的価値観)の反映かもしれません。

物語に映るのは「自分の可能性の断片」です。
MBTIというレンズを通してキャラクターを見ることで、「これは自分にもある要素だ」「これは今はまだ遠いけれど、理解してみたい視点だ」といった、広がりのある思考が生まれていきます。

キャラクター分析を通して自分を知るということは、他者との違いを受け入れ、より柔軟に世界と関われるようになる第一歩。

MBTIの活用は、自己理解から始まり、他者理解、そして物語の奥行きの発見へと続いていきます。

ぜひ、あなた自身の視点で『鬼滅の刃』の登場人物たちを、そしてあなたの周りにいる人々を、見つめ直してみてください。

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