MBTIのSとNに気づくヒント!感覚タイプと直感タイプの違いを観察する方法
「この人はどのタイプなんだろう?」
MBTIを学び始めると、家族や友人、同僚に当てはめてみたくなることはありませんか?
でもMBTIは、「診断」や「見分ける」ことが目的ではなく、「違いに気づき、理解を深めること」が本質にあります。
今回は、MBTIの認知スタイルのひとつ「S(感覚)」と「N(直感)」の違いに注目し、タイプに“気づく”ためのヒントを紹介します。
もくじ
- なぜMBTIで「タイプに気づく」ことが関係性に役立つのか
- MBTIの前提|SとNは“どちらも持っている”が“どちらかが優位”
- S(感覚)タイプの特徴とは?観察のヒント
- N(直感)タイプの特徴とは?観察のヒント
- 実際にどう気づく?会話・表現・行動パターンからのヒント
- 気づいたあとに大切なこと|決めつけず、違いを理解する
- まとめ|MBTIは「わかる」より「違いを大切にする」ツール
なぜMBTIで「タイプに気づく」ことが関係性に役立つのか
MBTIは、人それぞれの認知・判断のクセに“気づく”レンズです。
相手の見ている世界が「なぜ自分と違うのか」を知るだけで、関係性が驚くほどスムーズになることがあります。
特に「SとN」は、物事の捉え方や話の抽象度に違いがあるため、すれ違いが起きやすいポイントでもあります。
MBTIの前提|SとNは“どちらも持っている”が“どちらかが優位”
まず大切な前提として、MBTIでは 誰もがS(感覚)とN(直感)の両方の機能を持っています。
ただし、そのうちどちらかが「優位」なだけです。
これは
「SだからNがない」
「NだからS的に生きられない」
ということではなく、あくまで認知のスタート地点に偏りがあるという理解です。
また、成長とともに「劣等機能」も統合されていくとされています。
S(感覚)タイプの特徴とは?観察のヒント
S(感覚)タイプの人は
「今・ここ」にある具体的な情報を大事にします。
・会話で具体的な事実・データを重視
・実体験や現実に根ざした表現を好む
・想像よりも「今何ができるか」を考える
・抽象的な話より「現場のリアル」が好き
例)
「この場所、前も来たよね。ここの景色が好き」
「今できることからやってみようか」
N(直感)タイプの特徴とは?観察のヒント
N(直感)タイプの人は、
「目に見えないパターン」や「未来の可能性」に関心を持ちます。
・抽象的な話や仮説が好き
・会話に比喩や象徴的な表現が出てくる
・今の出来事を「意味づけ」しようとする
・想像やひらめきを語ることが多い
例)
「この景色、なんか物語が始まりそうじゃない?」
「こういうのって、きっと繋がってる気がするんだよね」
実際にどう気づく?会話・表現・行動パターンからのヒント
SとNの違いは、会話や日常の行動にさりげなく現れます。
ポイントは以下の通りです。
観察ポイント | S(感覚)傾向 | N(直感)傾向 |
会話の特徴 | 具体的・事実重視 | 抽象・可能性重視 |
表現 | 「実際に」「ちゃんと」 | 「たとえば」「なんとなく」 |
興味関心 | 現実世界・体験 | 未来・アイデア |
行動の傾向 | 計画的・着実 | 直感的・ひらめき型 |
ただし、
「この表現が出たからN」「この言い回しはS」とは言えません。
あくまで傾向として観察することが大切です。
気づいたあとに大切なこと|決めつけず、違いを理解する
タイプに気づいても、それを「こういう人」と決めつけることは避けましょう。
MBTIは、自分と他者の“違い”を尊重するためのレンズ。
相手の見え方・感じ方を想像することで、関係がより豊かになるのが本質です。
また、人は成長とともに他の機能も発達させていきます。
一時的にS的になったり、N的な会話をしたりすることも当然あるのです。
まとめ|MBTIは「わかる」より「違いを大切にする」レンズ
MBTIを使うとき、大切なのは「当てはめること」ではなく、「違いに気づくこと」です。
SとNの傾向に目を向けることで、相手が何を大切にしているか、どんな視点で世界を見ているかが少しずつ見えてきます。
わかったつもりにならず、気づきを持ちながら対話すること。
それがMBTIを活かすということだと、私は思います。