2025/06/04

あなたの選択はあなたを語る【INTJ的思考整理ノート】

はじめに

「なぜ行動できないのか」「なぜ選択を迷うのか」。そんな問いに悩むことはありませんか？

私はINTJというタイプに該当し、自分の中にある“構造”を理解しようと、日々思考を巡らせています。本記事は、自分自身の内面を見つめ直すための記録であり、思考の旅路です。

この記事では、自己理解の視点から「選択とは何か」「なぜ行動が止まるのか」を掘り下げ、実生活での思考や対話の糸口となることを目指します。ひとつの思考整理として、自分を見つめ、選択を振り返る時間になれば幸いです。

1. 自分の中の“選択の源泉”を探る

人は毎日無数の選択をしています。朝食を食べるか抜くか、どの言葉を口にするか、誰と関わるか。こうした選択の背後には、自分の中にある“意思決定の仕組み”が潜んでいます。

その仕組みとは何か？私自身は、認知・ニーズ・発達段階・身体状態・精神的エネルギーといった要素が、内面的なエネルギーの流れを形作っていると感じています。

「なぜ自分はその選択をしたのか」を振り返ることで、自分の行動や判断の“癖”に気づき、そこから生きやすさを設計し直すことが可能になります。これは単なる内省を超えて、自分という存在のマニュアルを自分でつくるプロセスでもあります。

自分自身を評価するのではなく、行動の背後にある理由に好奇心を持って目を向ける。それが第一歩です。

「常識」「普通」「誰でもそう思うよね」──この言葉の裏には、思考停止と同調圧力が隠れています。

よく「みんな同じように考えている」と思い込んでしまいがちですが、実際には目的や認知、行動の動機は人それぞれ。

コミュニケーションの中で生まれるトラブルの多くは、解釈や見立て、価値観の違いに由来しています。自分と他人は違って当然。同じにはなれない。だからこそ、違いを尊重することが理解の出発点になります。

人間関係がうまくいかない原因の多くは「自分と相手が同じであるべき」という無意識の期待です。その幻想を手放したとき、初めて対話と理解が始まります。

この考え方は、家庭・職場・SNSなどあらゆる場面に応用可能です。「違い」を認めると、期待や失望も和らぎ、心の距離が自然と縮まることがあります。

あなたは、自分がなぜそう行動したのか説明できますか？行動の裏にある“認知やニーズ”を言語化するのは簡単ではありません。

けれど、そこに向き合うことで自分の行動パターンが浮かび上がります。なぜその行動を取ったのかを理解することは、ただの内省ではなく、“自己設計”のための礎になります。

これは、単なる自己啓発ではありません。自分を客観的に見て、丁寧に解像度を上げていく、クリエイティブで実践的な作業なのです。

日記、音声メモ、図解など、言語以外の手段も活用しながら、自分を「見える化」していくことが鍵になります。その積み重ねが、「なんとなく」の不調や迷いの正体を解明するヒントになります。

私にとってMBTIとの出会いは、自分の理解を深める大きなきっかけでした。ただ診断結果を読むのではなく、異なるタイプの人たちと関わる中で、理解が立体的になっていきました。

MBTIは“型に当てはめる”ためではなく、“違いの言語化”に使うと効果的です。

一人で自己分析するだけでなく、対話の中で“フィードバックを受け取ること”がとても重要だと感じています。特に、自分の行動を客観的に見てもらう機会があると、自分の盲点に気づくことができるようになります。

また、MBTIは“判断”のラベルではなく、“理解”のきっかけとして扱うと、他者と自分の違いに対する解像度がぐっと上がります。

自分を知るのが怖い、と思う人も多いでしょう。それは「知ること」＝「受け入れること」だからです。

けれど、思い込みに縛られたまま行動すると、結果的に苦しみが増えます。自分が選んでいる“思い込み”を変えることもまた、選択の一つです。

“正しさ”を手放し、“素直さ”を持って自分を眺めてみること。それは、自分の人生を主体的に選ぶための柔軟性になります。

辛くならない選択肢を、自分の手で選び直すことができたら、少しずつ生きやすさが変わるかもしれません。

また、素直さとは「受け入れること」だけではなく、「試してみること」「自分を信じてみること」でもあります。小さな実験を繰り返すうちに、自己理解は行動と共に深まっていきます。

すぐに行動に移せなくてもいい。焦る必要はありません。

大切なのは、「なぜ自分がそれを選んだか」に目を向けること。選択の背景を見つめることで、自分自身の認知、価値観、ニーズを少しずつ掘り下げることができます。

理解の深まりは、行動の“質”を変える第一歩になります。行動量ではなく、行動の納得感を高めていくことが鍵になります。

あなた自身の現在地を丁寧に見つめる時間をもつことで、次の一歩が少し明確になるかもしれません。

読んでくださった方が、ほんの少しでも「自分ってこういう人間かもしれない」と思えるきっかけになれば幸いです。

あなたはあなたのままで、大丈夫です。

今日の自分の選択に、少しだけ優しさを向けてあげてください。