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【体験談】WISC検査でわかった!わが子が「できない理由」と親の対応と子育ての視点

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「なんでこんなに話を聞いていないの?」
「一度言ったことを、なんで何回も忘れるの?」
「他の子はできているのに、なんでうちの子だけ…?」

そんな風に、子育ての中でモヤモヤしていた時期がありました。
わが子が怠けているように見えることもあり、つい叱ってしまったこともあります。

でも本当は、「できない」んじゃなくて、「見え方や聞こえ方が違っていた」だけだった。
そのことに気づけたのは、「WISC(ウィスク)検査」がきっかけでした。

本記事では、実際にWISC検査を受けた親としての体験と、INTJタイプの親としてどう受け止め、どう対応を考えたかを、具体的に共有します。

WISC検査とは?|子どもの認知特性を可視化する知能検査

WISC(ウィスク)は、6歳〜16歳の子どもを対象とした「知能検査」です。
正式には「Wechsler Intelligence Scale for Children(第4版)」と呼ばれ、以下の4つの指標をもとに、子どもの認知スタイルを明らかにします。

項目名 説明
言語理解(VCI) 言葉の意味理解や表現力、語彙力など
知覚推理(PRI) 視覚情報からパターンや空間関係を把握する力
ワーキングメモリ(WMI) 聞いた情報を記憶し、処理する短期記憶力
処理速度(PSI) 視覚情報を素早く、正確に処理するスピード

これらを総合した全検査IQ(FSIQ)も算出されますが、
本質的には「IQの高さ」よりも「どの領域に強み・弱みがあるか」が重要です。

わが子の検査結果と見えてきた【認知の凸凹】

検査の結果、わが子の全検査IQは93(平均よりやや低め)。
けれど驚いたのは、指標間の差が非常に大きかったことです。

    得意分野

    ・知覚推理(図形・空間把握)
    ・処理速度(単純作業の早さ)

    苦手分野

    ・ワーキングメモリ(聞いたことを記憶して処理)
    ・推理的思考(規則性や論理的な理解)

このばらつきが、日々の違和感と完全に一致しました。

「見えている世界が違った」ことに、ようやく気づけた

振り返ると、わが子は以下のような傾向を見せていました。

うまくいかなかったこと

・授業中の先生の話を理解できず、手が止まる
・指示を聞き逃して、次に何をすればよいかわからない
・長文の文章読解や、算数の文章題に苦手意識が強い

うまくいっていたこと

・ダンスの振り付けは一度見ればすぐ覚える
・ピアノは「色」や「音」で覚え、耳コピーも得意
・図工やブロック遊び、図形問題はむしろ好き

つまり、「耳から入ってくる情報処理」が弱く
「視覚的な処理」や「動きを模倣する力」が強かったのです。

INTJタイプの親としての受け止め方|感情ではなく構造を理解したい

INTJタイプのわたしは、物事を感情で処理するよりも「構造と因果」を理解したいタイプ
「できないから支援しよう」では納得できませんでした。

私の問いは、常にこうでした


「この子が“できないように見える理由”はどこにあるのか?」
「そして、それを前提にどう支援の設計をすればいいのか?」

WISC検査は、それに対する仮説の土台と戦略のヒントを与えてくれたのです。

家庭・学校・習い事、それぞれに行った対応

家庭での工夫

・指示は短く・1つずつ
・視覚支援(タイマー、イラスト付きの予定表、ToDoリスト)
・勉強中は色ペンや図解、マッピングを多用
・目に見えるご褒美設定(例:「このプリント終わったら10分休憩」)

学校へのアプローチ

・担任の先生にWISC結果を共有し、理解を依頼
・「口頭説明のみ」ではなく、「関わり方や・サポート」の方法を共有
・必要があれば、特別支援教室や合理的配慮を相談

習い事の見直し

・学習塾や公文は「理解、聞く力」が求められるので難しかったため中断
・太鼓・ピアノ・そろばん・ダンスなど、「視覚×身体」を使うものを継続
・「得意を伸ばす習い事」に絞って選択

よくある誤解:「WISCでラベリングされるのでは?」

WISC検査というと「IQで子どもを評価するの?」と不安になる方もいると思います。

でも、実際はその逆です。
・子どもがなぜ困っているのか
・どのようにすれば理解しやすくなるのか
・苦手をどうカバーすればいいのか
を、見える形で教えてくれる手がかりなのです。

検査は“診断”ではなく“地図”だと、私は捉えています

親自身の変化|「理解できない」から「設計できる」へ

検査結果を見たとき、もちろん一瞬は落ち込みました。

「平均より下」と言われると、不安になります。
「この子はやっていけるのか?」と未来が見えなくなる気もします。

でも、INTJのわたしにとっては、“不安の正体がわかること”こそ最大の安心でした。

原因がわかれ対応を設計できる。
構造が見えれば無駄な不安や叱責は減る
「何をしても伝わらない…」というあのストレスが、仮説→行動の繰り返しで徐々に解消されていきました。

子育ては“感情のやりとり”であり“情報の設計”でもある

私たち親は、つい感情的になります。

でも、子どもをサポートするには、「どうすれば伝わるか?」という伝え方の設計が必要です。
・言葉だけではなく、視覚的に伝える
・長い説明よりも、具体的な一文
・曖昧な「ちゃんとして」より、「●時に机に座ってプリントを開ける」と明示する

こうした対応が、わが子の負担を減らしてくれました。
それと同時に、私たち親の「できていない自分を責める時間」も確実に減っていきました

まとめ:見えない特性を「理解」と「戦略」に変える

子どもには、それぞれ“見え方”や“感じ方”の違いがあります。
その違いを、わたしたち親が「できない」ではなく「特性」として捉えるかどうかが、子ども自身の生きやすさに直結します。

WISC検査は、その特性を可視化するひとつのツールです。
そして、INTJタイプの親としては、そのデータをもとに戦略的に関わり方を変えていくことが可能です。

行動のヒント:次に取れる一歩

・WISC検査が気になる方は、「WISC 検査 地域名」で検索
・学校の担任やスクールカウンセラーに、気になることを相談
・支援センターや発達クリニックに相談(2年ごとの再検査も可)
・記録(メモ・図解)をとって振り返る癖をつける(INTJ的おすすめ)

最後に:わからないまま進むより、「わかろうとする問い」を持つ

私たちはまだ、完璧な対応ができているわけではありません。
でも、「なぜ?」という問いと、「こうすれば伝わるかも」という仮説があれば、関わり方は進化し続けます

子どもの“見えている世界”を知ることが、親としてのスタート地点
あなたとあなたのお子さんが、少しでも楽になる関係性を築いていけますように。

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